2024年11月4日 / 最終更新日時 : 2024年11月4日 kento 更新履歴 【記想録】人生は原これ一傀儡なり 人生は原(もと)よりこれ一傀儡(かいらい)なり、ただ根蒂(こんてい)の手に在るを要すれば、一線乱れず、巻舒(けんじょ)自由、行止我に在り。一毫(ごう)も他人の提掇(ていてつ)受けざれば、便(すなわ)ちこの場中を超出せん。 […]
2024年10月6日 / 最終更新日時 : 2024年10月6日 kento 更新履歴 【記想録】サンフランシスコのセクハラ事件 ペリーの黒船来航から約7年、勝は万延元年遣米使節団の補助艦・咸臨丸の艦長としてサンフランシスコに入港します。 長旅を終えた咸臨丸は損傷がひどく修理が必要となりますが、その間、乗員は町に上陸し散策を楽しみます。 その数日後 […]
2024年9月29日 / 最終更新日時 : 2024年10月6日 kento 更新履歴 【記想録】勝の西郷隆盛評 勝は『氷川清話』(講談社学術文庫)の中で西郷隆盛について次のように評しています。 「西郷に及ぶことの出来ないのは、その大胆識と大誠意とにあるのだ・・・ […本文へ]
2024年9月14日 / 最終更新日時 : 2024年9月22日 kento 更新履歴 【記想録】此れ坐忘と謂う 肢體(したい)を墮(おと)し、聰明を黜(しりぞ)け、形を離れ知を去りて、大通に同ず、此(こ)れ坐忘と謂(い)う。 荘子 […本文へ]
2024年8月16日 / 最終更新日時 : 2024年8月19日 kento 更新履歴 【記想録】信言は美ならず、美言は信ならず 自身のためになる忠告は心に苦く感じるものであり、逆に自身にとって快い言葉は信用できるものではない。 老子 […本文へ]
2024年4月20日 / 最終更新日時 : 2024年4月20日 kento 更新履歴 【記想録】知に処するは則ち難し 知は難(かた)きに非ず、知に処するは則ち難し。 知識を得るのは難しいことではない。しかし、その知識をもって物事に対処する事が難しいのだ。 韓非子[…本文へ]
2024年3月23日 / 最終更新日時 : 2024年7月4日 kento 更新履歴 【記想録】足るこれ足るを知るなり 天下に道あれば走馬を却(しりぞ)け以って糞(つちか)う。天下に道なければ戎馬(じゅうば)、郊に生ず。罪は欲すべきよりも大はなく、禍は足るを知らざるよりも大なるはなく、咎(とが)は欲得より大なるはなし。故に足るこれ足るを知 […]
2024年3月21日 / 最終更新日時 : 2024年3月21日 kento 更新履歴 【記想録】大器晩成 大方は角なし。大器は晩成す。大音は希音なり。大象は無形なり。 広大な四角の角は見えない。大きな器は完成するのに時間がかかる。大きな音は微かな音にしか聞こえない。巨大な物体は全体の形を把握する事ができない。 老子 [ […]
2024年3月20日 / 最終更新日時 : 2024年3月20日 kento 更新履歴 【記想録】柔よく剛を制す 軍讖曰く、柔よく剛を制し、弱よく強を制す。柔は徳なり、剛は賊なり、弱は人の助くるところ、強は怨みの攻むるところなり。柔も設くるところあり、剛も施すところあり、弱も用うるところあり、強も加うるところあり。この四者を兼ねて、 […]
2024年3月16日 / 最終更新日時 : 2024年3月17日 kento 更新履歴 【記想録】和光同塵 その鋭きを挫(くじ)き、その紛を解き、その光を和げ、その塵を同じうす。 鋭く尖ったものを挫き、争い事を収め、強い陽射しを和らげ、その上で塵の様に存在がどこにあるのかわからない。 『老子』 […本文へ]
2024年3月12日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】上善は水の如し 上善は水の如し、水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に居る。故に道に幾し。最善の生き方は水のようである。水は万物に利を与え争うことがない。そして人々の好まない低い所へ流れる。故に『道』に近いのである。 『老子 […]
2024年3月11日 / 最終更新日時 : 2024年5月12日 kento 更新履歴 【記想録】黒田家譜・四国攻め 四国の覇者・長宗我部元親が服さないため、秀吉は四国攻めの命を発します。羽柴秀長と秀次は6万の兵を率い淡路に入り、小早川隆景は伊予に3万の兵で上陸します。孝高は検使として宇喜多、仙石等の軍2万と行動を共にし屋島付近から上陸 […]
2023年12月24日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】要は須らく志を責むべし 人を教うる者、要は須(すべか)らく其の志を責むべし。聒聒(かつかつ)として口に騰(のぼ)すとも、無益なり。 佐藤一斎/『言志録』 […本文へ]
2023年12月23日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】女大学の記事を5件追加しました 『女大学』に関する記事を数件書いてみたのですが、この書は『和俗童子訓 巻之五 教女子法』を再編したものようで、おおまか貝原先生の思うところに違いないようです。諭吉先生のいう通り現代では的外れな部分も多くありますが、戦国時 […]
2023年12月3日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】公論を借りて私情を・・・ 群疑に因(よ)りて独見を阻むことなかれ。己の意に任せて人の言を廃することなかれ。小恵を私して大体を傷(やぶ)ることなかれ。公論を借りて私情を快くするなかれ 洪自誠/菜根譚 […本文へ]
2023年11月12日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】金銀も土石のごとく思うなり 我今の生涯は、一身の安楽より外、何の望もこれなし。金銀も用なければ、土石のごとくおもふなり。又人に用られ、誉を得んと思ふ心もなし。奇麗なる家作、衣服等も無用なり。朝夕の食美味を用ゆべからず。只飢ゑず寒からずして、身を養ひ […]
2023年11月11日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】天下また乱世となるべし 家康公関ケ原の一戦に若(もし)打負たまはば、天下又乱世となるべし。然らば我先九州を打したがへ、其勢を以(もち)、中国を平げて、上方へ攻上り、家康公秀忠公を助け、逆徒をほろぼし、天下を一統して、忠義を盡(つく)さんと思ひし […]
2023年11月4日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】誰か過ちなからん 古語に、人聖人にあらず、誰か過ちなからん。過ってよく改む。善、これより大なるはなしといへり。程子も、学問の道他(ほか)なし。其不善を知れば、速(すみやか)に改めて善に順(したがう)ふのみといへり。不善とは、即(すなわ)ち […]
2023年10月22日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】秀吉の手紙 信長より中国攻めの命を受けた秀吉は姫路に入りますが、これを出迎えた孝高は士卒を町家に、秀吉は一旦、私宅の二の丸へ迎え、本丸の掃除が終わると秀吉をこちらへ案内します。また城下の屋敷を目録にし、秀吉の家人へ届けます。 これに […]
2023年10月14日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】善の善なる者也 知略を好み、人を殺す事を好まず。毎毎和議を以、敵を降参せしめ、人の軍を全うして、人の命を助くる事、毎度其数をしらず。百度勝は、善の善なる者にあらず、戦はずして人の兵を屈するは、善の善なる者也といへるごとし。然れば如水は、 […]
2023年10月8日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】人に功あれば念うべからず 我、人に於いて功あれば念(おも)うべからず。しかして過ちは則ち念わざるべからず。人、我に恩あれば忘るべからず。しかして怨みは則ち忘るざるべからず。 洪自誠/菜根譚 […本文へ]
2023年9月24日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】適材適所を把握する秘訣 常に温和にして、小身なる者を近づけ、その者の気質をよく見つけて、相應(そうおう)の役を務めさすべし。 「貝原益軒『黒田家譜(巻の十五)』」 […本文へ]
2023年9月23日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】相口と不相口 人には『相口』と『不相口』いう相性があり、これは家臣を使うのに大事なことである。家臣には主君と相性がよいものがあり、これを『相口』という。この者が善人であれば国の重宝となり、悪人ならば国家の妨げとなる。 貝原益軒『黒田 […]
2023年9月17日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】吾れ書を読むに方り 吾れ書を読むに方り、一たび古昔聖賢、豪傑の体魄皆死せるを想えば、則ち頭を俯して感愴す。一たび聖賢・豪傑の精神、尚お存するを想えば、則ち眼を開きて憤興す。 『言志録』 […本文へ]
2023年9月16日 / 最終更新日時 : 2024年3月11日 kento 更新履歴 【記想録】相去ること霄壤なり 己を返みる者は、事に触れみな薬石と成る。人を尤(とが)むる者、念を動かせばすなわちこれ戈矛(かぼう)。一は以って衆善の道を闢(ひら)き、一は以って諸悪の源を濬(さら)う。相去ること霄壤(しょうじょう)なり 『菜根譚』 [ […]
2023年9月3日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 kento 更新履歴 【記想録】一物を多くすれば・・・ 一物を多くすれば斯に一事を多くし、一事を多くすれば斯に一累を多くす 『言志録』 […本文へ]
2023年7月26日 / 最終更新日時 : 2023年9月23日 kento 更新履歴 【記想録】海舟の読書の勧め 海舟曰く「若い時は本が嫌いで手紙でも書きはしなかった。もと剣術遣いの方だからネ。四年ほど押し込められてる時に、隙(ひま)でしょうがないから読書したのサ。朝は西洋サ。昼は漢書。夜は日本の雑書でたいてい読んだよ。もう四年もや […]
2023年7月15日 / 最終更新日時 : 2023年9月3日 kento 更新履歴 【記想録】己に在るものを恃むべし 士は当(まさ)に己に在るものを恃(たの)むべし。動天驚地、極(きわ)めて大事の事業も、亦(また)都(す)べて一己より締造す 『言志録』 […]
2023年5月3日 / 最終更新日時 : 2023年9月3日 kento 更新履歴 【記想録】麻生家信の事 筑前国続風土記の古城古戦場三「内藤陣山」には現在の北九州市一帯に勢力を張った麻生氏の嫡男・麻生家信の事が次の通り書かれています。 或る時、秘蔵の名馬、絆綱(はなずな)をはり切、城中より敵陣に駆入むとす。家信此由(このよし […]
2023年4月30日 / 最終更新日時 : 2023年9月3日 kento 更新履歴 【記想録】二天記・巌流島の戦い 日高まるまで武蔵、寝て起きず。 宿の亭主は起きてこない武蔵を心配して「辰の刻になりましたが・・・」と伝えます。そこへ小倉より催促の飛脚が来ます。 舟渡りの事、時刻引き延ばしこれ無き様に参るべし。小次郎も先刻渡りたり。 『 […]