景行天皇(けいこうてんのう)

【西暦300年前後?(古墳時代)】

崇神天皇の孫で、橿日宮で崩御した仲哀天皇の祖父にあたります。
皇位に就いた当時、出産時に夫は子供が生まれるまで臼を担いで家のまわりを廻る風習があり、天皇も皇后が出産する際にこの風習に倣い、臼を担いで屋敷のまわりを廻っていたのですが、子供が双子だとわかった天皇は臼に向かって「こん畜生」と叫んだという逸話が日本書紀に記載されています。この時、生まれた双子の弟が後の日本武尊(やまとたけるのみこと)になります。
在位12年、熊襲が背いたため九州に遠征し、豊前、豊後から日向と向い熊襲を平定します。その後、西に向かい八代より有明海に出て、玉名、阿蘇に抜け、福岡県の三池、八女、浮羽を訪れ大和へ帰還しています。
逸話より行動派の天皇だったと想像されるのですが、伝説上の人物ではないかといった説も根強いようです。