国分瓦窯跡

-太宰府市国分寺-
 

 

 

【史跡 国分瓦窯跡】   大正十一年十月十二日指定

窯跡は、池の南斜面に三基以上があったことが知られる。大正十年に発掘調査され、八世紀、大宰府政庁・観世音寺・筑前国分寺などの瓦を焼いた窯であることがわかっている。
窯は、池の斜面を利用した無段登窯(むだんのぼりがま)である。内部の壁や天井は、日干煉瓦をアーチ状に積み、その表面をスサ入り粘土を塗って仕上げている。瓦窯なので、瓦が主であるが、他に須恵器片(すえきへん)も出土している。
ところで、現在窯跡は池の水から保護するため入口を埋めているので見ることはできない。

平成七年四月一日     太宰府市教育委員会
史跡 国分瓦窯跡 案内板より

 

 



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