「帆柱石」伝説とは? (古墳時代)

-大木が石化した珪化木-

東区名島の海岸には「帆柱石」と呼ばれる。円柱形の化石があり国の天然記念物に指定されています。この石のネーミングは「神功皇后が三韓出兵の際に使用した軍船の帆柱が化石になった」という伝説から採られています。
実際のところは三千数百万年前の樹木が化石化したもので珪化木と呼ばれています。小倉城天守閣入口附近にも同様の珪化木が展示されており、こちらは響灘の海中より引き上げられたものになります。

これらの珪化木は「石炭になれなかった樹木」といわれ、炭化することなくそのまま石化してしまった樹木のようです。化学、鉱物学には疎く詳しい事はわかりませんが、状況から推測して筑豊地方に残る石炭と海辺や海底に眠る珪化木は元々、同じ原生林に繁殖した同類の樹木なのかもしれません。