Mousegallery




余談
 【歴史はむつかしい

最近時間の合間に勝海舟の談話集「氷川清話(講談社学術文庫)」を読んでいるのですが、海舟の歯切れの良い発言に久し振りに爽快感を感じながら読み進めています。
読み始めての頃は、自分の幕末における知識が間違っていなかったことに安心していたのですが、読み進めるうちに今までに小説やテレビの歴史情報番組から得た自分の幕末史の知識の三割はこの「氷川清話」が原典となっているのではと疑いを持ち出しました。
「邪馬台国はどこですか?(創元推理文庫)」を書いた鯨統一郎氏は同本に収録された「維新が起きたのはなぜですか?」の中で主人公の宮田六郎に「維新は勝海舟ひとりの催眠術で成し遂げられた」といった突拍子もない説を言わしめていますが、「氷川清話」に触れてこの鯨統一郎氏の発想の源が何処にあるのか理解できた様な気がします。

ところで海舟自身は「歴史はむつかしい(氷川清話)」で次の様な事を語っています。 「歴史ほど難しいものはない。人間は未来を見通すことができないから、過去の歴史を鑑みて将来を推測するのだが、肝心の歴史が容易に信用できないのは実に困ったものである。」 そして次の通り締めています。 「幕末史も当時を多少でも知る古老たちが逝ってしまえば、どんな誤りを後世に伝えるかも知れない。歴史というものは実に難しいものさ」

「もしかしたら現代に知られる幕末史は海舟に暗示、操作を受けたものなのかもしれない」と馬鹿げた事を考えて見るのも歴史ファンとしては面白いのかもしれません。

































福岡史伝へのアクセスにはこのQRコードをご利用ください
https://www.2810w.com


スポットライト人物伝


【高山彦九郎(たかやまひこくろう)】
(1747年~1793年)


江戸中期から後期にかけての草莽の勤皇家で「寛政の三奇人」のひとり。40代半ばで九州を遊歴し王政復古を説き、幕府を批判しますが幕府の圧力があったのか久留米に滞在中に自刃し最期を迎えます。しかしその思想は70年後の尊王攘夷運動に大きな影響を与えます。長州で維新の原動力となった志士たちを育てた吉田松陰の号は彦九郎の諡(おくりな)「松陰以白居士」より取られたものと言われています。



このページは ClubTwinHut が運営しています


© 2011 福岡史伝