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 【夜に光を放つ石「魚眼精」(飛鳥時代)-願いを叶える如意宝珠-

擬宝珠

中国の正史「隋書」の倭国の項には次のように書かれています。

「阿蘇山有り。故なく火起こりその石は天に接す。俗をもって異と為し、因って祷祭を行う。如意宝珠有り、その色青く、大きさは鶏卵の如く、夜はすなわち光り有り、云う、「魚眼精」也。」
(阿蘇山という山があり、突然 噴火しその噴石は天にも届く。この異変に人々は祈祷を行う。如意宝珠があり、その色は青く、大きさは鶏の卵ほどである。夜は光を放ち、「魚眼精」と呼ばれている。)

光る石といえば「蛍石」が思い浮かぶのですが、wikiで調べたところ、この石は加熱するか紫外線を当てることによって発光するようです。「魚眼精」が「蛍石」かどうかは想像するしかありませんが、この石の事は、阿蘇山の記事のすぐ後に記載されていることから九州のどこかの地下深くに眠る石なのかもしれません。福岡県朝倉郡には宝珠山という山が存在しており、ここら当たりに「魚眼精」が埋まっていれば面白い事になるのですが・・・。ただ当時の倭国の伝説がそのまま隋に渡り、そのまま見聞録として「隋書」に取り上げられてしまっただけの可能性も大いに考えられますので、採掘に行くのはちょっと見合わようと思います。



「如意宝珠」とは意を思いのままできる玉のことで、神社仏閣にある橋の欄干に飾られる玉ねぎの様な形をした装飾物はこの宝珠を擬して造られたものなので擬宝珠(ぎぼし)と呼ばれ、九段下の武道館の屋根に輝く玉ねぎもこの擬宝珠だと思われます。


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(西暦300年前後?~)


崇神天皇の孫で、橿日宮で崩御した仲哀天皇の祖父にあたります。
皇位に就いた当時、出産時に夫は子供が生まれるまで臼を担いで家のまわりを廻る風習があり、天皇も皇后が出産する際にこの風習に倣い、臼を担いで屋敷のまわりを廻っていたのですが、子供が双子だとわかった天皇は臼に向かって「こん畜生」と叫んだという逸話が日本書紀に記載されています。この時、生まれた双子の弟が後の日本武尊(やまとたけるのみこ.....[全文を表示]




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