福岡史伝・江戸 【巌流島の決闘】(1612年) 「巌流島の決闘」は1612年、細川家時代の小倉藩領・舟島での出来事です。この決闘は宮本武蔵と佐々木小次郎の二人の剣豪が戦ったされるのですが、実際の詳しい話は伝わっていないようです。当事者の宮本武蔵自身は何も語らず、養子の宮本伊織が小倉手向山に立てた碑に刻まれている「小倉碑文」の僅か数行がこの決闘の概要を伝えています。 「ここに兵術の達人・岩流と言う者がおり、武蔵に雌雄を決する事を求めた。岩流は真剣勝負を求めたが、武蔵はこれに対し『あなたは白刃を揮(ふる)って妙技を尽くせばよい。私は木刀を以て秘術を顕わそう』と硬い約束を交わした。長門と豊前の間の海中に舟嶋という嶋があり、両雄はここに相会す。岩流は三尺の白刃を手に命を顧みず術を尽くす。武蔵は木刀を以て電光よりも早い一撃でこれを倒した。故に舟嶋は俗に岩流嶋と言われる様になった。」 -小倉碑文抜粋訳文- 武蔵が戦った相手に佐々木小次郎の名は見えず、ただ岩流と記載されるのみです。 その後、武蔵は有力者に請われたのか山陽を中心に各地を訪れているようです。 関連記事:巌流,宮本武蔵,佐々木小次郎
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